スキルシートの書き方

エンジニアのスキルシートの書き方職務経歴書との違いとテンプレート

スキルシートは、SES・受託開発・フリーランスの案件参画で「あなたに何ができるか」を伝える最重要書類です。このガイドでは、職務経歴書との違いから、必須項目、工程マトリクスや習熟度の見せ方まで、具体例つきで解説します。

読みながらそのまま作成ツールで書き進められる構成になっています。

6工程
担当工程マトリクスの列数(要件定義〜運用保守)
4ブロック
基本情報・スキル・案件経歴・担当工程の必須項目
2〜4枚
スキルシートのちょうどいい分量

スキルシートとは(職務経歴書との違い)

ポイント

スキルシートは「技術と担当工程を短時間で照合するための一覧表」。案件参画では面談前の唯一の判断材料になります。

スキルシートを見せながら打ち合わせをしているイラスト

スキルシートは、エンジニアの技術スキルと案件経歴を一覧性の高い表形式でまとめた書類です。自由形式の文章でキャリアをプレゼンする職務経歴書に対し、スキルシートは「使える技術は何か」「どの工程を担当できるか」を短時間で照合できることを重視します。

とくにSES・受託開発・フリーランスの案件参画では、営業担当やエージェントがスキルシートをもとに案件とのマッチングを行い、多くの場合は面談前の唯一の判断材料になります。転職活動での職務経歴書に相当する役割を、案件参画ではスキルシートが担っていると考えるとわかりやすいでしょう。

とはいえ両者は排他的なものではなく、実務では「工程マトリクス付きの職務経歴書」のように両方の性格を持つ書類も広く使われています。職務経歴書そのものの書き方は職務経歴書の書き方ガイドで詳しく解説しています。

スキルシートの必須項目

ポイント

必須は4ブロック。なかでも「担当工程」は単価とポジション判断に直結する、スキルシートの中核情報です。

チェック付きのグリッド表がある書類のイラスト

フォーマットは会社ごとに異なりますが、次の4ブロックはほぼ共通の必須項目です。

基本情報

イニシャルまたは氏名、年齢、最寄り駅、稼働可能時期、経験年数など。SESの商流ではイニシャル表記が一般的(FAQ参照)

スキル一覧

言語・フレームワーク・DB・OS・クラウド・ツールをカテゴリ別に「経験年数×習熟度」で。実務で使った技術を中心に、読み手が検証できる形で書く

案件経歴

期間・業種と概要・チーム規模と役割・使用技術・担当業務・担当工程を新しい順に。アピール文より「事実が正確に一覧できること」を重視

担当工程

要件定義〜運用保守の6工程のどこを担当したかを案件ごとに示す。工程マトリクス形式が定番で、単価やポジションの判断に直結する

担当工程は、表の列に工程を並べて担当箇所に●を付ける工程マトリクス形式が定番です。次のように、○の並びだけで経験範囲が伝わります。

案件要件定義基本設計詳細設計実装テスト運用保守
案件A
案件B
案件C
※ 工程マトリクスの例。○の並び(帯の位置と長さ)を見るだけで、上流〜下流のどこまで経験しているか、 案件ごとの担当範囲がどう広がってきたかが一目で伝わります

書き方のコツ

ポイント

キーワードは「正直に・基準を明記・直近を厚く」。1箇所でも「盛り」が見つかると、シート全体の信頼が崩れます。

工程マトリクスは「正直に、案件ごとに」

同じ実装経験3年でも、詳細設計から入れる人と実装のみの人では提案できる案件が変わります。全案件でまとめて●を付けるのではなく、案件ごとに実際に担当した工程だけを示しましょう

経歴と矛盾する●は面談で必ず突かれ、シート全体の信頼を損ないます。

× NG全案件で要件定義〜運用保守のすべてに●。ただし経歴欄の担当業務には「詳細設計書に基づく実装・単体テスト」としか書かれていない。
◎ GOOD案件A(2023/04〜): 詳細設計・実装・テストに●、担当業務欄に「基本設計書のレビュー参加、詳細設計〜結合テストを担当」と記載。工程と業務内容が一致している。

習熟度は基準を明記する

「◎○△」や「★の数」で習熟度を示す場合は、凡例(基準)を必ず書きます。基準のない自己評価は読み手が解釈できず、過大評価とみなされるリスクもあります。

「A=独力で設計・実装可、B=独力で実装可、C=指導のもとで実装可」のように、できることベースで定義するのがおすすめです。

× NGJava ★★★★ / SQL ★★★(基準の記載なし)
◎ GOODJava: A(実務5年、独力で設計・実装・後輩指導まで可)/SQL: B(実務3年、パフォーマンスチューニング経験あり) ※A=設計・指導可、B=独力で実装可、C=指導のもと実装可

案件の粒度は「直近を厚く、古いものは簡潔に」

すべての案件を同じ分量で書くと、枚数が増えるうえに直近の強みが埋もれます。直近2〜3案件と応募案件に関連する経歴は担当業務まで具体的に、5年以上前の案件は概要・技術・工程がわかる数行に圧縮しましょう。

使用技術はバージョンや構成(例: Java 17 / Spring Boot 3 / PostgreSQL)まで書くと、スクリーニングする側に実在の経験として伝わります。

テンプレートで作る

ポイント

ゼロから体裁を作るより、項目の揃ったテンプレートを埋めるほうが早く、抜け漏れも防げます。

ノートPCでテンプレートを選んでいるイラスト

このサイトの作成ツールには、表組み中心のフォーマル形式でプロジェクト一覧表と工程マトリクスを含む「SIer標準型」テンプレートがあり、そのままスキルシートとして使える構成になっています。ステップ入力で経歴を登録すれば、他の9種のテンプレートにもワンクリックで切り替えられるので、「エージェント提出用はSIer標準型、Web系企業への応募はモダンなレイアウト」といった使い分けも可能です。

登録不要・無料で、データはブラウザ内にのみ保存されます。

よくある質問

Q.案件経歴は何案件まで書くべきですか?

枚数の決まりはありませんが、直近5〜10年程度・主要な案件を中心に、新しい順で書くのが一般的です。直近や応募案件に関連する経歴を厚く、古い案件は数行に圧縮すると読みやすくなります。全体で2〜4枚が目安です。

Q.スキルシートに年齢や本名は必要ですか?

SES・フリーランスの商流では個人情報保護の観点からイニシャル表記(例: T.K)が一般的で、生年月日ではなく年齢のみを書くケースが多いです。ただし提出先の指定があればそれに従います。転職活動で職務経歴書として出す場合は氏名を記載するのが通常です。

Q.Excel形式で提出するよう指定されたらどうすればいいですか?

営業会社やエージェントが自社フォーマットへの転記・編集を行うため、Excel指定は珍しくありません。元データを編集可能な形(テキストやMarkdownなど)で管理しておき、指定フォーマットに転記できるようにしておくとスムーズです。PDFは自分から提出する場合の基本形式として併用します。

読みながら、そのまま作ってみましょう

このサイトの作成ツールは、工程マトリクス付きの「SIer標準型」を含むテンプレート10種から選べて、 ステップ入力からPDF出力まで無料で使えます。データはブラウザ内にのみ保存されます。

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